登記実務

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被相続人の同一性を証することの難しさ

勤務開始から間もなく1年が経とうとしています。 気を揉んだ認定考査もなんとか合格することができ、無事に認定司法書士として登録することができそうです。(簡易裁判所での訴訟代理人業務や支払督促手続きなどをできる司法書士を認定司法書士といい、認定...
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海外居住者がいる場合の遺産分割

ご相談に来られる方で案外多いのが、相続人が海外に在住されているケースです。海外、と聞くと尻込みしてしまいそうですが、理解すればさほど難しい手続きではありません。ただ、ケースごとに異なりますので注意が必要です。 日本国籍あり、の場合 印鑑証明...
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遺産分割協議とは何を決めるの?

さて、今回は遺産分割協議とは何かについてのお話になります。 場面としては、被相続人が亡くなって相続が発生した場合、かつ遺言書が残されていなかった場合、となります。 相続が発生すると、何もしなければ法定相続といって、民法で決められている相続割...
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戸籍に宿るファミリーヒストリー

戸籍についてのお話も3回目ですが、それだけ戸籍も奥が深く、毎日のように見ているとなかなか興味深い記載が出てきます。実際に遭遇したケースをご紹介します。 天保生まれの被相続人 私が遭遇した一番古い戸籍はこちらです。 戸主の甚蔵さんはなんと天保...
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見落としがちな相続物件

11月に入ってやっと秋らしい気候になってきましたね。写真は昨年のこの時期に撮った立教大学のキャンパスです。紅葉と趣ある煉瓦造りの建物のコラボがとても素敵な光景でした。 さて、今回は「相続物件の特定」をテーマにしてみます。 司法書士の受験中も...
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戸籍を読み解くにはコツがいる

さて、手元に戸籍が揃ったとして、それらが繋がっているかどうかをチェックする必要があります。 私が勤務を始めて、最初にぶつかったのがこの壁です。なかなか戸籍を読むことができなくて、何度も先輩方に教わりながら学んでいきました。一人で読めるように...
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まずは戸籍を取得するところから

具体的な相続手続きは戸籍を取得し、家族関係を読み解いていくところから始まります。 法改正により便利になった戸籍の収集(広域交付制度) 銀行口座の手続きや不動産の相続登記をするにあたり、「被相続人(亡くなった方)の出生〜死亡までの戸籍謄本を集...
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相続人を確定させる難しさ

相続手続きは、まず相続人を確定させるところから始まります。 相続人の範囲 死亡した人の配偶者は常に相続人となり、配偶者以外の人は、次の順序で配偶者と一緒に相続人になります。 【第1順位】 死亡した人の子供 その子供が既に死亡しているときは、...
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相続登記義務化の罰則はいつから?

相続登記が義務化されたことは、ご存知の方も多くいらっしゃいます。義務化に伴い、お問い合わせも多くいただくようになりました。 法務局HP 概要は下記のとおりです。 相続(遺言も含みます。)によって不動産を取得した相続人は、その所有権の取得を知...
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相続登記義務化はSDGsにつながる

これからの司法書士が担うべき業務の一つとして、「相続登記義務化」に伴う相続登記があります。 ご存知の方も多いと思いますが、令和6年4月1日から相続登記の申請義務化がスタートしました。CMも流れ、TV番組でも特集を組んだりされているので、世間...