夏は暑すぎてなかなか庭の手入れもできませんでしたが、やっと気持ちよくガーデニングができる気候になりました。秋晴れの日の日中は柔らかい日差しがとても過ごしやすくて、庭に出るのが楽しいです。今年は一年草の種まきにチャレンジしてみました。ニゲラから採取した種と、スカビオサの種。どちらも大好きな花なので、気長に春の開花を楽しみにしたいと思います。
今年の年明けから勤務を始めて、もうすぐ1年が経とうとしています。全くの実務経験ゼロの状態から、少しはできるようになったこともありますが、司法書士としての業務全体からすると体感でまだ2割くらいしか習得できていない感じがします笑。
事務所に入所してから今でも担当させていただいているのは相続です。一言で相続といっても奥が深く、受験で習った知識では到底足りなくて、実務との乖離を実感します。法定相続、遺産分割協議による相続、遺言書による相続、相続分の譲渡など、どういった相続を選択するかは状況によって人それぞれですし、用意する書類も変わってきます。数次相続、代襲相続などは集める戸籍も違ってきます。数次相続にも現在の相続人へいきなり相続登記を入れる場合もあれば、中間の相続人(故人)に一旦亡き名義を入れる場合もあります。(これは相続税の計算をする上で便宜的にそうした扱いをすることがあり、税務も関わってくるわけです。)
あとは、ローンの借り換えに伴う抵当権設定、抹消、不動産売買に伴う所有権移転など、ひととおりの登記申請と、金消契約の立会い、決済の立会いもさせていただいています。
ですが、まだまだ完璧な状態にするには程遠く、ベテラン補助者の方々のご教示とチェックが不可欠です泣。司法書士試験は実務家登用試験というものの、やはり実際の経験がモノをいう世界だなぁと痛感します。その分、奥が深くて面白いとも言えますが。
全くもって関わることのない業務もあります。事務所により特性が異なるので仕方のないことなのですが、債務整理、裁判業務は地域性もあってほとんど相談がありません。
また、商業登記や後見業務は興味もあるのでやってみたいのですが、相談件数としては多くないので、経験を増やすことができない現状です。
ただ、同期の中にはそういった分野を得意とする事務所に就職した方もいるので、横の繋がりは持っておくと後々助けてもらえるかもしれません。やはり同期は心強い存在です。
研修で一緒になった同期の方は、いわゆる決済事務所と呼ばれる都内の大手事務所に入られた方が多い印象です。年齢はさまざまですが、若い方の方がよりその傾向が強い感じがします。入所と同時に司法書士登録をして、バリバリに決済業務をやっておられます。よく、立会いだけで登記申請に携われないとか、残業も多くてブラックだとかいう話を耳にしますが、そんなことはなく、OJTでしっかり丁寧に指導してもらえるので安心して業務に就くことができるようです。
若い方でしたら、大手企業の企業法務の道もあるでしょう。企業に入らなくともM&Aを得意とする事務所などの募集も多くあります。
合格してから就職することなく独立を考えておられる方も、少数ですがいらっしゃいます。そのような方のために、配属研修があります。実際に業務に携わりながら実務を学ぶわけですが、配属先のなかには、よく名前を聞く大手事務所もあるようです。
私といえば、まだ登録するには及ばず、事務所の意向もあり、認定考査合格後の司法書士登録を考えています。気がつけば認定考査の合格発表まであと1ヶ月。全くうかる自信がないのですが笑。
このように、働き方を自分で選択できるところはやはり大きな魅力です。私のようにすでに歳を重ねていても、社会の需要はありますし、自分のペースで仕事を進めることができています。現実として体力の衰えを感じるなかで大変ありがたいことですし、地域の方とお話させていただくことで、地域のお役に立ちたいという思いも叶えられている実感があります。
来年の今頃には無事に司法書士登録をして、相談業務も登記業務も一人前にこなせるようになっていたい、というのが目下の目標です。